先日、「イラストレーターになりたい」という高校生と進路の話をした。
イラストレーターという仕事は、
「このようにすればイラストレーターになれます」という確実なルートはないし、
私自身も会社勤めをしていた20代の頃は、どうやってなるのか全然わからなかった。
なので経験談を話したのだが、
私は進路の話をすると、どうしても心の話とリンクしてしまう。
何故なら、私自身が進路を決める際に揺れに揺れて、
そこから人生の心の旅も始まったと感じているから。
そして、本当はこっちの方が生きていく上でとても大事だと思うから、
ここでは心の話を書いてみたいと思う。
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私自身、高校の頃に油絵を描き始めていたが、
その後の進路はインテリアデザインや建築分野に進み、東京の大手建築会社に勤めた。
その後、やっぱり絵の道に進んでみたいと、セツに入り、紆余曲折しながらも
人にも仕事にも恵まれ、今に至る。。
そんな外側の出来事は簡単に説明ができるのだけれど、、
私の内側では大変な変化が起きていた。
私は絵を描き始めた頃、心の苦しさをどうにかしたいと、苦しんでいた。
ふとやってくる孤独や、悲しみ、怒りなど。思春期の悩みに加えてトラウマを抱えていた。
自然と自分の内側を見つめる内観をしていた。
そして絵を描くことが、「好き」というよりも、自分自身への癒しだった。