「むーさんの背中」 挿絵より
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「ここはなんでこういう風にしたの?(塗ったの?)」
私の連載の絵を見ていた彼女が聞いた。
きっとこれはテクニック云々のことではないのだろうと、
少し考えて、
「揺らぎ、、、かな」
と答えた。
その登場人物の心の揺らぎ。
背景の、しっかり塗り込まなかった部分に、
いつのまにかその揺らぎがでていた。
線でもなく、面でもない。
完璧じゃない人間の、一瞬一瞬の心模様が、
筆を通して伝わっていく。
偶然なのか、必然なのか、
いつもそんな風にしていつのまにかに絵ができる。
絵を描く時に一番大切にしていることは、
何をどんなふうに感じたか。
一緒に仕事をするクライアントの息づかいも、
実は伝わってくる。
情熱は、最高のエネルギー。
仕事はエネルギーの交換かもしれない。
情熱的に仕事したいし、生きていきたい。